夕方のスーパー。子どもの名を叫ぶ母親の怒鳴り声にハッとし、胸がぎゅっとなる。
その人と7,8年前の私が重なるからだ。仕事が終わってから学童と幼稚園の預かり保育と保育園に子どもを迎えに行く毎日。買い物がすんでない日は地獄だった。三男を背中におぶい、次男の手を引き、長男がちょろちょろするのを気にしながら、保育園の大きな荷物を持って買い物に行った。
「おっちょこちょいで無鉄砲」という理由で免許をとらせてもらえなかった私は、どこに行くのもこんな調子だった。当時、ダンナは忙しくていつもいない。子どもを三人つれ、大きな荷物をいくつも持ち、孤立無援だなって悲しくなる日がたくさんあった。
正直、あの頃のことはしんどすぎて、よく思い出せない。
小学1.2年生の男子なんて、ちょろちょろするのが当たり前だ。今ならそう思えるが、当時はそんな余裕はなかった。長蛇に並んだレジの列で、長男がいなくなるのは、いつものこと。仕方なく名前を呼ぶ。見渡しても見当たらない。大声で叫ぶ。いない。怒鳴る。で、周囲の冷たい視線を浴びて、余計に腹が立つ。そして子どもに八つ当たりする…の悪循環。
次男は、私の顔色を伺いながらぎゅっと手を握る。背中で寝ている三男のことなんて、気にもかけてあげられない。
負の連鎖だ。
「そんなにがんばらなくていいよ。そんなに子どもを怒りなさんなって。子どもなんてそんなものさ。元気があってイイこった。」スーパーであの頃の私に会ったなら、そんな声をかけてあげたい。
「うまくいかないのは、あなたのせいじゃないよ」と言ってあげたい。
ちびっこの子育ては大変だ。でも、時間が立てば少しずつラクになる。本気で育てれば、子どもは自然と育ってくれると思う。
ビバ、子育て!頑張れ母ちゃん!
ひゃっほうだぜ♪