次男がいよいよ受験体制に入った。
私にできることといえば、健康管理くらい。が、いろいろと気になって余計な口出しがつい多くなってしまう。こんなときこそ、どんとかまえていなくてはならないのに、あれこれと要らぬ感情がつきまとう。
冬休みが終わるにあたって、後ろに倒れてしまっている生活習慣をなんとか元に戻さなくてはならない。朝6時に起きるためには、遅くとも9時半に布団にはいらないといけない。あぁ、それなのにそれなのに。。。そんな「ねばならない」が頭の中をぐるぐると回りつづけた夜のこと。
夜9時、次男の勉強が終わったタイミングで三男と次男がカードゲームをしはじめた。すぐに終わるというから、ずっと我慢して45分間黙って見ていたが、これが終わらない。私の目には、三男が負けるのを嫌がってゲームを伸ばし伸ばししているようにみえた。本当はどうだったかわからないが、そう見えた。
その日は朝からイライラしていて、ずっと虫の居所が悪かった私。ブチっと激しく切れてしまった。まずい、感情のコントロールがきかなくなっている…カードゲームなんてしてる場合じゃないだろ。そんな本音もあるが、それは言っちゃおしまいか。頭の片隅でそう思いながらキレまくった。とまらなかった。
早く寝なさいと言ったのをなぜ無視するんだ、朝早く起きるには早く寝なくちゃいけないんだ。なぜそれがわからない。ちゃんと朝から頭が働くようにしなくちゃならないのに。なぜ、小兄(次男のこと)のことじゃまするの、何回言ったらわかるの!!!
ならない、ならない、のオンパレードで怒鳴りまくった。気づくといつのまにか、ゲームを終わらせようとしないふうに見えた三男だけを怒鳴りまくっていた。
そして泣きながら三男は言った。「ぼく、親戚の子なの? なんでぼくばっかりおこるの」そして、次男が三男をかばって言う。「悪いのはぼくだって同じだ」私をにらみつける。…おもしろくない。私の叱りかたがいけないとはわかりつつも、その夜は、二人の態度がおもしろくなかった。
一晩あけて、あらためて思う。次男は少しくらい息抜きだってしたいんだ。その気持ちを三男は察していたんだ。二人、平等に冷静に注意すべきだった。もっとうまく布団に入るよう声かけするべきだった…と。
わかっているのに、わかっているのに。そんなことの繰り返し。朝になったらちゃんとお母さんの気持ちを話そうと思いつつ、布団に入る。叱るって難しい。「ぼく、親戚の子なの?」なんて言わせた母は猛反省すべき。親戚の子じゃないです、お母さんの子だもんね、大事なね。こっちまで涙が出てきた。
次の日、とにかく三男をハグをしながら言う。
「早寝早起きが今の小兄には大事なの、それからあなたにとっても大事なの。それはわかってほしい。悪いのは、あなただけじゃないし、あなたは親戚の子なんかじゃないよ、大事な息子だよ、ごめんね」
ハグした腕の中で、とりあえずニコッとした三男。親子ってつくづく特別な関係だと思う。そんなこんなでいよいよ次男の受験もスタート。いかなるときも、母は笑顔を忘れずにひゃっほうといきたいものです。