母の日。このところの私のハードワークのせいで休日の朝から、いさかい。塵もつもれば山となったお互いの心の澱。疲れきってる日曜日。
それでも夜。おもいがけず息子らから小さな花束と手紙とお菓子をもらう。
三男が書いた手紙には、最近のお母さんを見てるとこっちがしんどくなる。大丈夫かなって…さ。
いつもの笑顔が消えてるんだろうな、きっと。本来なら、親が子にするような心配を、子にしてもらってる私。
働くことに傾きすぎて、母としても妻としても、すっかりバランスを失っている。
このところ母らしいことなんかなんもできてない…それなのに。息子らはこんなにもやさしい。
言葉がうまくでない。抱きしめたくても、自分よりおおきくなった息子を抱きしめるには…勇気がいる。
こんなとき、何も言わずにハグできたならどんなにいいだろう。みんなみんなちびっ子だった、あの日のように。
みんなみんな大きくなった。それだけで感謝だ。ありがとう、心から。そんなこんなで母の日、日曜の夜。
夕飯がすみ、気持ちの切り替えに銭湯に行こうか。一人で準備をしていると、「一緒に行くよ」と次男が声をかけてくれる。
ふたりで行く銭湯。風呂上がりにふたりで飲む瓶のヨーグルト。
銭湯がえり、歩きながらふたりで食べるクッキーサンドのアイス。
ただそれだけだけど、このうえなく美味しい。
家族が仲良くできますように。まずは、私からだ。私が変わらないと。何が大切なことなのか見失うな。
長男が言った。母さん、スマイル、スマイル。
まずはそこからだ。はじめよう。