三男が晴れて中学生になった。
兄弟みんな別々の中学に進んだ我が家。三男は、中学受験をせず公立中という選択。
入学から1ヶ月がすぎ、ようやく様子がなんとなくわかってくる。当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったり。
入学式で、いきなり高校受験の話がでたのにはびっくりした。大変なんだろなーと、ぼんやり考えていたことが、想像をはるかに越えていたり。
いわゆる内申点。4月から1ヶ月の間に行われた学校(学年)説明会、保護者会、教科説明会、部活説明会、すべての機会で、いかに内申点が重要かという話があった。中学生活のすべてがここに絡んで来るぞといった勢いだ。
教科説明会では、9科目すべての評価項目と評定の方法やら基準やらのプリントの束が配られる…。
「絶対評価ではありますが、公平を期すために、これらの項目をそれぞれ何%達しているかで、決めています」
ズラリと並ぶ評価項目。それらは、定期テストや普段の学習で評価をするという力がこれでもかと思うほどに細分化されていた。
定期試験の点数だけでなく、提出物、授業態度、発表の様子や小テスト、ワークの内容などどれかが欠けてもマイナス評価の対象となるよ、という繰り返しの念押し。
一方で、部活では部長をすると内申点があがるとか、生徒会役員は内申目的で取り合いとか、内申を上げるためにボランティアに励み、推薦に有利だからと検定試験を計画的に受けようとか…。そんな保護者間の噂話。
大変だなぁ…。評価や評定が軸…の学校生活なんだろうか。
感じる違和感。学びの楽しさや失敗は成功のもとみたいなおおらかさはないんだろうか。
でも、それでも。
新しい友達に、はじめての部活。緊張しつつも三男は新しい中学生活に慣れつつあるみたい。
子どもはこうして、順応していくんだろうか。三男の頑張る姿に励まされ、心で小さくひゃっほうだぜ。