子どもの頃、一番うれしかったのは、母からお布団をかけてもらうことだった。そんなことしてくれるのは、年に数回くらいだったんだけど、それがやたらと嬉しかった。
二人姉妹の私たち。とにかく健康だったし、学校でも問題なく、毎日を元気に楽しそうにすごしていたから、多分、手がかからなかったんだろなと思う。まぁ、正確に言えば、母はいつも忙しくて、私たちにあまり手をかけていなかっただけなんだけど。
そんな母が、年に数回、気が向くと布団をかけてくれた。それがとっても気持ちよくて嬉しかった。
だから、私は子どもたちに布団をかけてあげるのが大好きだ。「ごろりして〜」と声をかけ、子どもたちを敷布団の上に寝かせると、タオルケットから一枚ずつフワリと上からかける。
「お母さんはね、子どものころ、ばばにこうしてお布団かけてもらうのがすごく好きだったんだよ」と言いながら。それを聞きながら、子どもたちは、嬉しそうに布団に包まる。その笑顔がたまらない。
今週に入って急に寒くなってきたから、掛け布団を出した。そしたら昨日、次男が私に「今日は僕がお母さんにお布団をかけてあげるよ。さ、横になって」という。「えーいいよ、いいよ」と、私。それでも半ば強引に私を横にさせて、お布団をかけてくれる次男。
優しいな。ありがとう。思わず布団にくるまって泣きそうになった。元気ないのバレてたかな?いつもこうして私は子どもに励まされてる。
次男よ、ありがとう♪ ひゃっほう