運動会はマスクをかけて

運動会、今年も盛り上がった。午前中には三男の徒競走と中学年リレー。三男は、最後の最後でライバルに顔1つ抜かれて徒競走で2位になった。三男の悔しそうな表情も、たまらなくいい。悔しいけれど、すがすがしい顔だ。また残念なことに、序盤にバトンを落としてしまったのがたたってリレーも3位におわったけど、すばらしいレースだった。

で、つい熱くなり…気づくと走る子1人1人に、大声を張り上げていた私(´.`;)…。

周囲の視線を感じ始めたころ、だんながすかさず耳打ちをする。「ねえ、心の中で応援しようよ。ちょっと、声、大きすぎだよ」…だって。へ?「いいじゃん、運動会くらい。滅多に大声なんて出さないんだからさ」と小声で私が口を尖らせると「そう? 十分いつも大きな声出してるけど」と嫌味のジャブで応酬される。

お昼をはさみ、午後の観戦。六年生徒競走も高学年リレーもあるので、自衛策としてマスクをつける。次男の競技で私が大声を出したら、嫌がらないわけがない。まぁ、そういうお年頃だ。大声防止というか、半分はそんな意味でのマスクだった。

6年生徒競走、高学年リレー、組み体操と目玉種目が続く。その中でも、生徒も観客もひとつになって毎年盛り上がるのが、組み体操だ。が、今年の6年生は仕上がりが遅く、3段タワーがひとつとして成功していなかったらしい。

運動会はじめて全機立ち上がったのが、運動会前日。「お母さん、やっと、全部タワーが成功したんだよ」めっきり学校の話をしなくなった次男が、珍しく嬉しそうに教えてくれた。

毎日毎日、夕飯を食べたあと気づくとソファーで爆睡してしまうほどクタクタになっていた次男。運動会の練習、大変そうだなぁ…と横目では見ていたけれど、その練習に6年生みんなのどんな思いが込められているなんて、知る由もなかった。

が、6年生の組み体操を見たとたん、子どもたちのそれまでのがんばりや思いが、驚くほど直球で飛び込んできた。全員のぴんと伸びた背筋、まっすぐな目、真剣な口元。全身から伝わってくるきりりとした緊張感に、こちらまで胸がドクドクしてしまう。

土ボコリで真っ白になった素足。頬についた土、砂まみれの髪。男の子も女の子も誰一人、緩さを感じさせない動き。運動が得意な子ばかりじゃないはずなのに、倒立だって、ブリッジだって、合図にあわせて小気味よく決めていく。

噂に聞いたクラス内のゴタゴタした雰囲気は感じられない。しっかりと1つにまとまっている。これが、この子たちが出した答えなのだろうか。

本当にいいものを見せてもらった。時間はかかったけれど、本番でも3段タワーは全機が成功。いつのまにかスラリと大きくなってしまった我が家の次男も、中段の輪の中で、懸命にふんばっていた。みんなみんなかっこよかった。競技が終わって、肩を寄せ合って泣く子、涙をこらえて上をむく子、みんなみんなすてきだった。

子どもの心を背負いながら大人の入り口に立ってる姿は、あまりにもまぶしい。母は、思わず泣いたぜよ。でも大丈夫。マスクが母の涙をしっかり隠してくれたから。

ありがとう、6年生。ありがとう、次男。ーーそれから。「運動会に行きなさい」と言ってくれた副院長先生と母に心から感謝します。

いろんな気持ちがこみ上げて、ぐちゃぐちゃの顔になる母が1人。運動会はマスクをかけて。泣き顔だって、ひゃっほうだぜ!!!

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