死にゆく親に大事なことを教わっている。
子は親の鏡だと思う。
鏡を見てみればいい。そこに、自分の顔に、親の顔が写っているだろう。
運命なんだ。紛れもない運命。
親が子を産み育ていつしか死に、子はいつしか親となり子を育て、また何かをつないで死んでいく。
私はつなぐものを与えられた。
子を産んだのは私だが、
子は私を生かしてくれている。
その私が、つながりそのものを否定することなどどうしてできやしよう。
ただそれだけだ。
死に様には、恐ろしいまでに
生き様を凝縮させる。
子は親の鏡ならば、私にはしておかねばならないことがある。
大切なものを大切するだけだ。
変われるように生きていこう。
子は親の鏡。