kakizome
画像

書き初め入選と笑顔

冬休みが明けてからはじめて三男を母の病室に連れていった。何も言わずに連れていったので、母は驚いたように顔をほころばせる。「小兄と僕、兄弟揃って書き初めの代表に選ばれたんだよ」と、入選の報告をする三男。

母が穏やかな笑みで返す。久しぶりに見る母の笑顔だった。驚くほどやせて、顔の半分が覆われているのに、その笑顔は見たことがないくらい可愛らしかった。たとえ大きく窪んだ1つの瞳しかなくとも、だ。

ありがとうと満面の笑みの三男。そして父も私も。無味乾燥な病室が一気に華やぐ。

一夜明けて展覧会当日。「ババの分もジジが見にいくよ」と父が展覧会に来てくれた。「入選おめでとう」と母が書いた封筒をもって。

達筆だった母の字は見る影もないほど弱々しく、悲しいくらいにやさしい。封筒の中には千円札が二枚。「1人千円ずつね、ババの気持ちだから」とジジが言い添えた。

人は何によって生かされているんだろう…と改めて思う。

『世界の子』『創造する心』と書かれた二人の書き初め。この作品が与えてくれた時間に感謝。私はただ、ひゃっほうと、心のなかで小さくつぶやくのみだ。

にほんブログ村ランキング参加中♪
いつも応援ポチお願いしいたけありがとうございます
↓↓Click please♪↓↓
00604にほんブログ村 子育てブログ 男の子育児へ00605
〜Hug & Share〜
Share on FacebookShare on Google+Print this pageTweet about this on TwitterEmail this to someone