子どもたちを連れて帰省をした。特急列車を乗り継いでの長旅。電車でもホームでも小さな赤ちゃんを抱いているお母さんにたくさんすれ違う。小さな赤ちゃんを連れての旅は大変だ。ずっと寝ていてくれれば問題ないけれど、そんなことはありえない。おっぱいだったり、オムツだったり、違った環境にぐずったり泣いたりする我が子はもちろん、いろんな人の目も気になる。とにかく気を遣うし、冷たい視線にも傷ついたりする…。初めての育児はもちろんのこと上の子を連れての長旅では、子どもはもちろん私自身もてんぱった。荷物もたくさんあるし、始終抱っこにおんぶでクタクタになった。
そんなことを思い出していたところ、ホームで赤ちゃんが危うく抱っこ紐から落ちそうになるところに出くわした。お母さんの両手には荷物、ちょっと前屈みになった瞬間だった。あ、危ない! お母さんは荷物の手を離し、我が子を抱きかかえる。よかった、赤ちゃんは無事だった。
先日も抱っこ紐やおんぶ紐の事故のニュースが流れていたばかり。記事には、「抱っこ紐で前屈みになって落下」「おんぶ紐の緩んだ紐の隙間から落下」などの言葉があったが、まさにそのとおりの瞬間でヒヤッとした。
今の抱っこ紐やおんぶ紐は、いろんな工夫が施されていて、より安全に作られているものもたくさんある。でも、あくまで「より安全」であって、「絶対に安全」ではない。とくに首が座わっていない赤ちゃんの抱っこや、脇の下におんぶ紐をとおせないくらいの小さな赤ちゃんは、何かの拍子にするりと落ちてしまう危険性が高い。抱っこでもおんぶでも赤ちゃんとお母さんに隙間ができると危ない。ピタッとしていることで私は安心できた。で、抱っこやおんぶをする人の手は、少なくとも1本は赤ちゃんを支えるためにとっておきたいなぁと改めて思った。
車どころか運転免許もない私にとって、おんぶ紐と抱っこ紐は必需品だった。3兄弟が小さいうちは、頂きものもあわせていろんな物を使ってきた。新生児抱っこ用1本、おんぶ・抱っこ兼用1本、抱っこ用1本、スリング2本、昔ながらのおんぶひも1本、計6本。短いお出かけには便利だけど、長時間は耐えられないものもあったし、使う時期が短いものもあった。日本の有名メーカーのもあれば外国製もあった。
でもその中で、子どもも私も一番大好きだったのは、北極しろくま堂の昔ながらのおんぶひも…。何か上に羽織らなければ外には出られない代物だけど、ピタッとくる感じが親子ともに心地よかったのかもしれない。いろんな思い出がつまったこのおんぶ紐は、つい最近まで捨てることができなかった。
ここまで書いたら気になって「北極しろくま堂」を久しぶりにぐぐってみた。あった、あった…。同じ柄はもうなかったけれど、そうそう、こんな感じ。
持っていたスリング2本も北極しろくま堂。こちらはとてもおしゃれだった。もし、気になる人はチェックしてみてください。息子たちに子どもが生まれたら、ぜひプレゼントしたいくらい。でもそんなことしたら、お嫁さんに嫌われちゃうよな。余計なおせっかいはやめておきますww。
あぁ、すっかりおばばの気持ちの自分にがっかり。でもいいや、ビバ、おんぶひも&抱っこひも☆ あのピッタリ感は思い出すたび、ひゃっほうだぜ♪